10 「ハードウェアの追加と削除」

 プラグアンドプレイに対応したハードウェアであれば、ほとんどの場合、自動的にWindows 2000の起動時にそのハードウェアを認識して、自動的に必要なドライバをインストールするか、適当なドライバを持っていない場合はユーザーにドライバディスクの挿入を求めてくる。しかし、ハードウェアがプラグアンドプレイに対応していなかったり、Windows 2000が正しくそのハードウェアを認識できない場合も時にはある。その場合は「ハードウェアの追加と削除」を実行してハードウェアをインストールすることができる。

 「ハードウェアの追加と削除」のアプレットを実行すると、画面10-1 [ハードウェアの追加と削除ウィザード] が起動する。[次へ] ボタンをクリックすると、画面10-2が表示されるので、新しいハードウェアを追加またはトラブルシューテイングする場合は、[デバイスの追加/トラブルシューティング] を、ハードウェアの削除または取り外しをする場合は、[デバイスの削除/取り外し] を選んで [次へ] ボタンをクリックする。後はメッセージに従って操作するだけなので、説明は省略する。

画面10-1:[ハードウェアの追加と削除ウィザード] の画面


画面10-2:ハードウェアを追加するか削除するかを選択する画面


11 「フォルダ オプション」

 「フォルダ オプション」のアプレットはエクスプローラの [ツール] メニューから [フォルダ オプション] でも開くことができる。

 [全般] タブでは、Active Desktopを使うかどうか、フォルダのWeb表示を行うかどうか、フォルダを開く度に新しいウィンドウを開くかどうか、シングルクリックで開くかダブルクリックで開くかといったことが設定できる (画面11-1)

画面11-1:「フォルダ オプション」アプレットの [全般] タブ画面


 [表示] タブでは、フォルダやファイルの表示に関する詳細設定ができる。各々の説明の左にチェックを付けるとそれが有効になり、チェックを外すと無効になる。ここでは4項目だけ説明する。

 [ファイルとフォルダの表示] では、デフォルトで [隠しファイルおよび隠しフォルダを表示しない] がチェックされているが、この状態だと、例えばBoot.iniファイルを編集しようとしても見つからないということになるので、そういう場合は [すべてのファイルとフォルダを表示する] をチェックする必要がある。逆に、初心者が使うマシンではデフォルトのままの方が、誤って必要なファイルを消してしまうといった事故を防ぐ効果がある。

 [各フォルダの表示設定を保存する] がチェックされている (デフォルト) と、各フォルダで表示方法を変更したときに、その状態が記憶され、次にそのフォルダを開いたときは、その表示方法で表示される。このチェックを外すと、フォルダで表示方法を変更しても、次に開いたときは、この [フォルダオプション] で設定したとおりに表示されるようになる。好みに合わせて変更すればよい。

 [登録されているファイルの拡張子は表示しない] にチェックが入っている (デフォルト) と、エクスプローラなどからファイルを見たときにほとんどの拡張子が表示されなくなる。これも初心者ならデフォルトでよいが、そうでなければチェックを外した方がよい。

 [保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない] もデフォルトでチェックされている。普通はこのままでよいが、上級者やすべてのファイルを表示する必要がある場合は、このチェックを外す (画面11-2)

画面11-2:[表示] タブの画面


 [ファイル タイプ] タブ (画面11-3) では、ファイルの拡張子とプログラムとの関連付けを変更できる。

画面11-3:[ファイル タイプ] タブの画面


 この画面で、[登録されているファイルタイプ] を選んで [変更] ボタンをクリックすると画面11-4が表示されるので、この拡張子に関連付けたいアプリケーションを選ぶ。

画面11-4:[ファイル タイプ] タブ画面で [変更] をクリックしたときに表示される画面


 [ファイル タイプ] タブ画面で [詳細設定] ボタンをクリックすると、[ファイル タイプの編集] 画面が表示され、関連付けされたアイコンを変更したり、[編集] ボタンをクリックしてアクションを実行するプログラムを変更したりできる (画面11-5)

画面11-5:[ファイル タイプの編集] 画面で [編集] をクリックすると、アクションを実行するプログラムを変更できる


 [フォルダ オプション] [オフライン ファイル] タブ (画面11-6) では、ネットワークドライブとローカルドライブ間で同期をとるオフラインフォルダ機能を使うかどうかを設定する。

画面11-6:[オフライン ファイル] タブ画面


 ここで [詳細] ボタンをクリックすると、画面11-7が表示される。ネットワークドライブがオフラインになったときの動作を設定できる。

画面11-7:[オフライン ファイル] タブ画面で [詳細] ボタンをクリックしたところ


12 「フォント」

 「フォント」のアプレットもフォルダになっており、これを開くと、システムにインストールされているフォントが表示される (画面12-1)

画面12-1:「フォント」アプレットを開いたところ


 [ファイル] メニューの [新しいフォントのインストール] で新しいフォントをインストールすることができる (画面12-2)

画面12-2:[ファイル] メニューから [新しいフォントのインストール] を実行


 「フォント」アプレットで、表示されているフォントをダブルクリックすると、そのフォントのサンプルが実際のフォントで表示される (画面12-3)

画面12-3:「フォント」アプレットで表示されているフォントをダブルクリックすると、実際のフォントがサンプル表示される


13 「プリンタ」

 「プリンタ」のアプレットもフォルダ形式になっている。これを開くと、画面13-1のようにインストールされているプリンタが表示される。FAXもプリンタの一種として表示される。

画面13-1:「プリンタ」アプレットの画面


 新規にプリンタをインストールする場合は、[プリンタの追加] をダブルクリックする (プリンタによっては専用インストーラが付属する場合があるので、その場合はマニュアルの指示に従うこと)。画面13-2 [プリンタの追加ウィザード] が表示される。

画面13-2:[プリンタの追加ウィザード] の画面


 次にローカルプリンタかネットワークプリンタかを選択する画面になる (画面13-3)

画面13-3:ローカルプリンタかネットワークプリンタかを選択する


 [ローカル プリンタ] を選択すると、プラグアンドプレイに対応したプリンタであれば自動的にプリンタが検出される。プリンタがプラグアンドプレイに対応していなかったり、プリンタの電源が入っていない場合は、プリンタの自動検出に失敗するので、次にプリンタポートの選択画面が表示される (画面13-4)

画面13-4:プリンタポートの選択画面


 プリンタポート (普通はLPT1) を選択すると、プリンタの選択画面が表示される (画面13-5)

画面13-5:プリンタの選択画面


 左の [製造元] 欄からプリンタのメーカーを選択すると右の [プリンタ] 欄にWindows 2000でサポートされているプリンタが一覧表示されるので、インストールしたいプリンタを選ぶと、画面13-6が表示される。

画面13-6:プリンタ名の指定画面


 プリンタの名前は任意に付けてかまわないが、サーバー名とプリンタ名を組み合わせた文字数を半角で32文字以内にする。

 次にこのプリンタを共有するかどうかを選択する画面が表示される (画面13-7)

画面13-7:プリンタの共有設定画面


 プリンタを共有する場合は共有名を付ける。この際に、共有名を半角で12文字以内にしないとWindows 9xからは利用できなくなるので注意が必要だ。さらにプリンタの場所とコメントを入力すると、テストページを印刷するかどうかを選択する画面が表示される (画面13-8)。後は画面の指示に従うだけでインストールが完了する。

画面13-8:テストページの印刷指定画面


 「プリンタ」アプレットの画面で、[ファイル] メニューから[通常使うプリンタに設定] を選ぶと、そのプリンタを、アプリケーションから印刷する際のデフォルトのプリンタとすることができる (画面13-9)

画面13-9:[ファイル] メニューから [通常使うプリンタに設定] を選ぶ


 [ファイル] メニューの [サーバーのプロパティ] を開くと、共有プリンタの設定を行う画面13-10が表示される。この [用紙] タブではカスタム用紙の設定ができる。

画面13-10:[ファイル] メニューから [サーバーのプロパティ] を選ぶと表示される画面


 [詳細設定] タブ (画面13-11) では、スプールフォルダの設定やログの収集などを設定できる。[リモート ドキュメントの印刷が終了したら通知する] にチェックを付けると、リモートのPCからこのプリンタで印刷した際に、印刷終了のメッセージをリモートPCの画面に表示することができる。

画面13-11:[詳細設定] タブの画面


 「プリンタ」アプレットの画面で、プリンタをダブルクリックすると、画面13-12が表示され、現在印刷中あるいは印刷待ちのドキュメントを確認することができる。ここから、印刷を中止したり、印刷キューからドキュメントを削除したりできる。

画面13-12:プリンタをダブルクリックして印刷状態を確認する


 FAXの場合は、右クリックから [プロパティ] を開き、[ユーザー情報] タブを開くと、FAX送付状のフィールドに自動的に転載される個人情報を記述しておくことができる (画面13-13)

画面13-13:FAXの [プロパティ] − [ユーザー情報] タブ画面