14 「マウス」

 「マウス」のアプレットではマウスの設定を行う。専用のドライバをインストールしていると、このアプレットの内容が変わってくるが、ここでは標準のマウスの場合を説明する。

 [ボタン] タブ (画面14-1) では、右きき用か左きき用か、シングルクリックで開くかダブルクリックで開くか、そして、ダブルクリックの速度の設定ができる。

画面14-1:「マウス」のアプレットの [ボタン] タブ画面


 [ポインタ] タブ (画面14-2) では、マウスポインタのデザイン、影付きなどの設定ができる。

画面14-2:[ポインタ] タブ画面


 [動作] タブ (画面14-3) では、ポインタの動く速度、加速の程度、規定のボタンに移動するかどうかを設定できる。特に [規定のボタンに移動] 機能は、新しいメッセージウィンドウが開いた時に、規定のボタン (OKなど) にマウスポインタが自動的に移動することで、マウスを動かすことなくクリックできる便利な機能なので、これにチェックを付けておくとよいだろう。

画面14-3:[動作] タブ画面


 [ハードウェア] タブ (画面14-4) では、ハードウェアの種類が確認できる。画面のマウスはUSB接続のマウスなので、[HID 準拠マウス] と表示されている。[プロパティ] ボタンをクリックすると、デバイスマネージャで表示されるものと同じプロパティ画面が表示される。

画面14-4:[ハードウェア] タブ画面


15 「ユーザーとパスワード」

 「ユーザーとパスワード」のアプレットを開くと画面15-1が表示される。[ユーザー] タブでは、登録されているユーザーと属しているグループが表示される。

画面15-1:「ユーザーとパスワード」のアプレットの [ユーザー] タブ画面


 [このコンピュータを使うには、ユーザー名とパスワードを入力する必要があります] にチェックを付けると (デフォルト)、ログオン画面でユーザー名とパスワードを入力する必要がある。複数の人がこのPCを共用する場合は、ユーザーごとに専用のデスクトップなどを持つことができるので、ここにチェックを付けるとよい。もし、このPCを1人だけで使っているなら、毎回ユーザー名とパスワードを入力するのは煩わしいので、このチェックを外すと、自動的にログオンし、すぐにデスクトップが表示されるようになる。自動ログオンしたいユーザーを反転させて、このチェックを外して [OK] または [適用] をクリックすると、画面15-2が表示されるので、パスワードを入力する。

画面15-2:[このコンピュータを使うには、ユーザー名とパスワードを入力する必要があります] のチェックを外すと表示される画面


 [ユーザー] タブ画面で、[追加] ボタンをクリックすると、新規ユーザーを作成することができる (画面15-3)

画面15-3:[新しいユーザーの追加] の画面


 ユーザー名などを入力すると、画面15-4が表示される。

画面15-4:[新しいユーザーの追加] のパスワード入力画面


 パスワードを入力すると、画面15-5が表示される。ここでは標準ユーザー (Power Users)、制限ユーザー (Users)、その他を選ぶことができる。[完了] ボタンをクリックするとユーザーが作成される。

画面15-5:[新しいユーザーの追加] の所属グループ選択画面


 [ユーザー] タブ画面で [プロパティ] ボタンをクリックすると、ユーザーの名前や所属グループを変更することができる。また [パスワードの設定] ボタンをクリックするとパスワードの変更ができる。ただし、Administratorのパスワードはこのボタンからは変更できないので、[Ctrl] [Alt] [Delete] キーを押して [Windows のセキュリティ] 画面を出して、[パスワードの変更] ボタンをクリックして変更する (画面15-6)

画面15-6:Administratorのパスワード変更は [Windows セキュリティ] 画面から行う


 「ユーザーとパスワード」アプレットの [詳細] タブ画面 (画面15-7) では、デジタル証明書の管理と高度なユーザー管理などができる。

画面15-7:「ユーザーとパスワード」アプレットの [詳細] タブ画面


 [高度なユーザー管理] [詳細] ボタンをクリックすると、MMCコンソールによる [ローカル ユーザーとグループ] 画面 (画面15-8) が表示され、ユーザーの詳細を設定できる。

画面15-8:[高度なユーザー管理] の [詳細] 画面


 左のツリーで [ユーザー] を選択し、右ウィンドウに表示されているユーザー名をダブルクリックすると、プロパティ画面が表示される (画面15-9)

 [全般] タブでは、パスワードの扱いとアカウントの有効/無効が設定できる。なお、[アカウントのロックアウト] はここでは設定できない。

画面15-9:ユーザーのプロパティ画面


 [所属するグループ] タブ (画面15-10) では、現在所属しているグループが表示される。

画面15-10:ユーザーのプロパティの [所属するグループ] タブ画面


 ここで、[追加] ボタンをクリックすると、さらに別のグループに所属するようにできる (画面15-11)

画面15-11:所属するグループとして、[Backup Operators] を追加したところ


 ユーザーのプロパティ画面の [プロファイル] タブ (画面15-12) では、ユーザープロファイルを置く場所とログオン時に実行される [ログオン スクリプト]、さらに、そのユーザーが最初にログオンする [ホーム フォルダ] の指定ができる。

画面15-2:ユーザーのプロパティ画面の [プロファイル] タブ画面


 [ローカル ユーザーとグループ] 画面で、左のツリーから [グループ] を選択すると、画面15-13が表示される。

画面15-13:[ローカル ユーザーとグループ] 画面でグループを選択する


 ここで、右のグループ名をダブルクリックすると画面15-14が表示され、現在、そのグループに属しているユーザーが一覧表示される。

画面15-14:[ローカル ユーザーとグループ] 画面でグループをダブルクリックすると、属しているユーザーの一覧が表示される


 AdministratorsPower Usersなどはシステムが最初から持っているビルトイングループだが、この他に任意のグループを作成することもできる (画面15-15)。特にユーザーが大量にいる場合はユーザーをグループで分けると管理がしやすくなる。

画面15-15:グループを右クリックして [新しいグループ] を実行すると、新規に任意のグループを作成できる


 なお、「ユーザーとパスワード」アプレットの [詳細] タブ画面で [ユーザーがログオンする前には必ず Ctrl+Alt+Del キーを押す] にチェックを付けると、ログオン時に [Ctrl] [Alt] [Delete] キーを押してからユーザー名とパスワードを入力する必要がある。これは、偽のログオン画面を表示してユーザーのパスワードを盗むハッキングプログラムを防ぐためには有効だ。ただし、自動ログオンが有効になっている場合は、ここにチェックを付けても無視される。