トラブルシューティング


1 インストール時のエラーメッセージの原因と対処方法


FAT としてフォーマットするように選択したパーティション (ドライブ〜上の〜) は、MS-DOS がサポートする最大 2048 メガバイト (1 MB = 1,048,576 バイト) を超えています。この大きなパーティションを FAT としてフォーマットした場合、MS-DOS などの他のオペレーティング システムから安全にアクセスできなくなる可能性があります。フォーマットを続行して、このパーティションを使用するか、前の画面に戻り、2048 メガバイトを超えないパーティションを選択または作成することができます。続行して、パーティションをフォーマットする場合は、Enter キーを押します。このパーティションをフォーマットせずに前の画面に戻る場合は、ESC キーを押します。セットアップを終了する場合は、F3 キーを押します。

原因

これは2GB以上の容量のパーティションをWindows NT/2000/XPでFAT16でフォーマットしようとしたときに表示される。Windows NT/2000/XPでは最大4GBまでのFAT16パーティションを利用可能だが、MS-DOSおよびWindows 9xでは2GBを越える容量のFAT16パーティションを認識することができないため、この警告が表示される。


対処法

そのパーティションをDOSWindows 9xからアクセスする必要がない場合は、この警告を無視しても構わない。DOSWindows 9xからアクセスする必要がある場合は、パーティションサイズを2GB以内にする。

Windows 95 OSR2以降のWindows 9xではFAT32がサポートされており、その場合は2GBを越えるサイズのパーティションでも利用できるので、2GBを越えるサイズのパーティションを作成したい場合はFAT32でフォーマットするとよい。ただし、DOSWindows NTではFAT32を認識できないので、DOSWindows NTからそのパーティションを利用する必要がない場合に限る。



ディスクのパーティション テーブルがいっぱいなため、セットアップは、選択した未使用の領域に新しいパーティションを作成できません。Enter キーを押すと続行します。


原因

すでに4つの基本パーティション、または3つの基本パーティションと1つの拡張パーティションが存在するHDDに、新たに基本パーティションを作成しようとした場合、あるいはすでに4つの基本パーティションが存在するHDDに新たに拡張パーティションを作成しようとした場合、あるいはすでに拡張パーティションが存在するHDDに、新たに別の拡張パーティションを作成しようとした場合に、このメッセージが表示される。

1台のHDDに作成できるパーティションは基本パーティションを4つ、または基本パーティションを3つと拡張パーティションを1つまでに制限されている。


対処法

既存のパーティションにOSをインストールする。あるいは既存のパーティションを削除してから新たにパーティションを作成する (その場合は、削除したパーティションの内容は失われる)。あるいは既存の拡張パーティションに空きがある場合は、そこに新規論理パーティションを作成する。あるいは別のHDDを接続して、そこにパーティションを作成する。



ハード ディスクには、4 つのプライマリ パーティションを作ることができ、それらの内の 1 つを拡張パーティションにして、無制限に論理ドライブを作ることができます。セットアップ プログラムは、選択したハード ディスクに既に 4 つのパーティションがあるため、新しいプライマリ パーティションを、ディスクに追加できないと判断しました。次のいずれかを実行することができます。他のディスクまたは既存のパーティションを選択して、Windows 2000 をインストールする。既存のプライマリ パーティションを削除し、空き領域に新しいパーティションを作成する (削除する既存のパーティションのすべてのデータが失われます)。セットアップに戻るためには、ESC キーを押します。


原因

すでに4つの基本パーティション、または3つの基本パーティションと1つの拡張パーティションが存在するHDDに、新たに基本パーティションを作成しようとした場合に、このメッセージが表示される。

1台のHDDに作成できるパーティションは基本パーティションを4つ、または基本パーティションを3つと拡張パーティションを1つまでに制限されている。


対処法

既存の基本パーティションにWindows 2000をインストールする。あるいは既存の基本パーティションを削除してから新たに基本パーティションを作成し、そこにWindows 2000をインストールする (その場合は、削除したパーティションの内容は失われる)Windows XPの場合も同様。またWindows NTの場合も同様だが、8GB制限、4GB制限があることに注意。



ドライブ〜には Windows 2000 の起動に適したパーティションがありません。セットアップを続けるには、ハード ディスクに、Windows 2000 互換のパーティションがなければなりません。このようなパーティションを作成するには、前の画面から、ディスク上の未使用領域を見つけて、選択し C を押すことにより、領域にパーティションを作成することができます。ディスク上に未使用領域がない場合は、最初に既存のパーティションを削除して、未使用領域を作成します。Enter キーを押すと前の画面に戻ります。


原因

Windows 2000で認識できる基本パーティションが存在しない状態で、Windows 2000を論理パーティションにインストールしようとすると、このメッセージが表示される。

Windows 2000本体は論理パーティションにインストールすることも可能だが、その場合でも起動に必要なOSローダー (NTLDR) などを置くために、Windows 2000で認識できるファイルフォーマットの基本パーティションが1つ必要になる。


対処法

HDDに空きがあるならば、その空き領域に新たに基本パーティションを作成してからWindows 2000をインストールする。HDDに空き領域がない場合は、既存のパーティションを削除してから、新たに基本パーティションを作成する。ただし、削除したパーティションの内容は失われる。Windows XPも同様。またWindows NTの場合も同様だが、8GB制限、4GB制限があることに注意。


2 起動時のエラーメッセージの原因と対処方法


Boot Failure
Insert BOOT diskette in A:
Press any key when ready

原因

このメッセージはBIOSが表示するメッセージで、BIOSが起動HDDを見つけられなかったことを意味する。なお、メッセージ内容はBIOSの種類により多少異なる。

HDDが正しく接続されていない場合、またはBIOSでの起動HDDの設定が正しくない場合、または起動HDDMBRが存在しないか壊れている場合に、このメッセージが表示される。


対処法

HDDが正しく接続されているか、BIOSでの起動HDDの設定が正しいか、起動HDDMBRが存在するか、を確認する。



Missing operating system

原因

このメッセージはMBR中のマスターブートプログラムが表示するメッセージで、マスターブートプログラムが起動可能なHDDを見つけられなかったことを意味する。

起動HDDにアクティブな基本パーティションが存在しない場合、またはアクティブな基本パーティションのパーティションブートセクタが存在しないか壊れている場合、またはパーティションブートセクタを読み込めなかった場合に、このメッセージが表示される。

ほとんどの場合は、アクティブな基本パーティションが8GB超の位置にあり、マスターブートプログラムが8GB超に対応していないため、パーティションブートセクタを読み込めなかった場合だ。


対処法

起動HDDにアクティブな基本パーティションが存在するか、アクティブな基本パーティションにパーティションブートセクタが存在するか、マスターブートプログラムが8GB超に対応しているか、を確認する。



Invalid system disk

原因

このメッセージはWindows 9xで作成されたパーティションブートセクタ中のIPLが表示するメッセージで、IPLOSローダーを見つけられなかったことを意味する。

起動パーティションにOSローダー (IO.SYS) が存在しないか壊れている場合、IPLOSローダーを読み込めなかった場合に、このメッセージが表示される。

多くの場合は、起動パーティションが8GB超の位置にあり、IPLが8GB超に対応していない場合だ。

また起動用ではないフロッピィがFDDに入っている場合もこのメッセージが表示される。


対処法

起動パーティションにOSローダーが存在するか、IPLが8GB超に対応しているか、FDDにフロッピィが入っていないか、を確認する。



NTLDR is missing

原因

このメッセージはWindows NT/2000/XPで作成されたパーティションブートセクタ中のIPLが表示するメッセージで、IPLOSローダーを見つけられなかったことを意味する。

起動パーティションにOSローダー (NTLDR) が存在しないか壊れている場合、IPLOSローダーを読み込めなかった場合に、このメッセージが表示される。

多くの場合は、起動パーティションが8GB超の位置にあり、IPLが8GB超に対応していない場合だ。

また起動用ではないフロッピィがFDDに入っている場合もこのメッセージが表示される。


対処法

起動パーティションにOSローダーが存在するか、IPLが8GB超に対応しているか、FDDにフロッピィが入っていないか、を確認する。



コンピュータ ディスク ハードウェア構成の問題のため、Windows NTを起動できませんでした。
選択されたブートディスクを読み取れませんでした。ブートパスとディスク ハードウェアを確認してください。
ハードウェア ディスク構成についてはWindows NTのマニュアルを、
追加情報についてはハードウェアのマニュアルを確認してください。

原因

このメッセージはWindows NTNTLDRが表示するメッセージで、BOOT.INIで記述されたWindows NTのシステムが格納されているドライブ/フォルダ (デフォルトはブートパーティションの\Winntフォルダ) Windows NTのシステムが存在しないことを意味する。

ほとんどの場合、BOOT.INIARCパス名が間違っていることが原因だ。


対処法

BOOT.INIARCパス名が間違っていないかを確認する。



コンピュータ ディスク ハードウェア構成の問題のため、Windows 2000を起動できませんでした。
選択されたブートディスクを読み取れませんでした。ブートパスとディスク ハードウェアを確認してください。
ハードウェア ディスク構成についてはWindows 2000のマニュアルを、
追加情報についてはハードウェアのマニュアルを確認してください。

原因

このメッセージはWindows 2000NTLDRが表示するメッセージで、BOOT.INIで記述されたWindows 2000のシステムが格納されているドライブ/フォルダ (デフォルトはブートパーティションの\Winntフォルダ) Windows 2000のシステムが存在しないことを意味する。

ほとんどの場合、BOOT.INIARCパス名が間違っていることが原因だ。


対処法

BOOT.INIARCパス名が間違っていないかを確認する。Windows XPの場合も同様。



次のファイルが存在しないかまたは壊れているため、WindowsNTを起動できませんでした:
%SystemRoot%\system32\ntoskrnl.exe
上記のファイルをインストールし直してください。

原因

このメッセージもWindows NTNTLDRが表示するメッセージで、BOOT.INIで記述されたWindows NTのシステムが格納されているドライブ/フォルダ (デフォルトはブートパーティションの\Winntフォルダ) のサブフォルダSystem32Windows NTのカーネルファイル (NTOSKRNL.EXE) が存在しないか壊れていることを意味する。

ほとんどの場合、BOOT.INIARCパス名が間違っていることが原因だ。


対処法

BOOT.INIARCパス名が間違っていないかを確認する。



次のファイルが存在しないかまたは壊れているため、Windows 2000を起動できませんでした:
%SystemRoot%\system32\ntoskrnl.exe
上記のファイルをインストールし直してください。

原因

このメッセージもWindows 2000NTLDRが表示するメッセージで、BOOT.INIで記述されたWindows 2000のシステムが格納されているドライブ/フォルダ (デフォルトはブートパーティションの\Winntフォルダ) のサブフォルダSystem32Windows 2000のカーネルファイル (NTOSKRNL.EXE) が存在しないか壊れていることを意味する。

ほとんどの場合、BOOT.INIARCパス名が間違っていることが原因だ。


対処法

BOOT.INIARCパス名が間違っていないかを確認する。Windows XPの場合も同様。