複数のネットワーク設定をコマンド1発で簡単に変える方法

 同じノートPCを会社と家庭とで使っているような場合、会社と家庭とではネットワークの設定が違っていることはよくあります。その都度設定を変更するのは面倒ですが、「netsh」コマンドを使うと、スクリプトファイルから簡単に設定を変更することができます。
 なお、Windows XPでは、TCP/IPのプロパティから「代替の構成」タブを使うと、普段はDHCPでIPアドレスを構成しているコンピュータを、DHCPサーバーのない環境では固定IPアドレスで構成できる機能があります。会社でDHCPを使い、家庭では固定IPアドレスにするといった場合は、この機能を使った方がよいでしょう。
 Windows 2000の場合や、Windows XPでも複数の固定IPアドレスを切り替えたい場合などはnetshコマンドによるスクリプトファイルが便利です。
 スクリプトファイルは自分で作ることもできますが、やはりnetshのdumpコマンドを使うと簡単にできます。
 まず現在のネットワーク設定をスクリプトファイルに保存します。例えば、スクリプトファイルをc:\にnetwork1というファイル名 (拡張子は付けない) で作成するなら、コマンドプロンプトで「netsh interface ip dump > c:\network1」と入力します。
 次に、別のネットワーク環境の設定を行った後で、「netsh interface ip dump > c:\network2」と入力します。さらに別のネットワーク環境を保存したい場合は同様に、スクリプトファイル名を変えてコマンドを実行します。
 スクリプトファイルができたところで、そのスクリプト環境に変更する場合は、コマンドプロンプトで「netsh exec <スクリプトファイル名>」と入力します。例えば、network1の環境にしたいなら、「netsh exec c:\network1」、network2の環境にしたいのであれば、「netsh exec c:\network2」と入力します。